紙 日用品業種その他物流電子部品 環境対応荷姿改善
新配合パルプモールド緩衝材
2021/03/30
従来のパルプモールドの材質は、段ボール古紙と新聞古紙の配合によって作られていた。そのため、包装落下試験に必要な機能である「繰り返し衝撃」に耐えうる復元性には弱い面があった。よって復元性のある発泡PE(海外製)にて緩衝材設計・製造することが主であった。
新しい材質の緩衝材を開発
「繰り返し衝撃」に耐えうる復元性を持たせる為、新たにクラフトパルプを配合させることとした。クラフトパルプは高価な為、必要最低限しか使用できないという制約があった。最適な配合率を求める為に10%ずつ比率を上げ、落下試験を実施した。
試験の結果、クラフトパルプと段ボール古紙・新聞古紙の比率の最適なバランスをとることに成功した。調達コストにおいても、海外製の発泡PEとほぼ同じコストにて提供可能となった。
旧材質 | 新材質 |
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改善効果
①パルプモールドでありながら復元性のある材質配合に成功。
②調達コストは海外製の発泡PEとほぼ同じコストにて提供可能。
③紙の成型品なので、廃棄も容易。
※2015年グッドパッケージコンテストにて、電気・機器包装部門賞を受賞