「やりたい」を叶えられる環境。 持ち前の好奇心でチャレンジする
2024/09/20
プロフィール
ヒラノさん|生産部真空成形課 2023年中途入社
心に刺さった「KAIZEN」と「TRAPALLE(トラパレ)」
―TSKに入社を決めた理由を教えてください。
ヒラノ:前職は金属関係の製造業で、車の部品などの検査をする仕事をしていました。その会社にも改善活動があったのですが、基本的に自社の業務改善に限定されていたんですね。一方、TSKはお客様に向けたKAIZENも行っているということを知り、面白いなと思ったのがきっかけです。
ホームページやSNS、ブログなどを見て、会社のことを徹底的に調べました。その中で、他にも心に刺さったのが「TRAPALLE(トラパレ)」です。こんなに便利なものがあるんだと感動しました。前職でもパレットを使った運搬作業があり、荷物の上げ下ろしの大変さは知っていたので、それがなくなるなんてすごい!と。
別の職種から転職してきた人たちも結構いるようでしたし、「ここなら大丈夫そう。やっていけそうだ」と思い、入社を決めました。
―現在の仕事内容を教えてください。
ヒラノ:真空成形課で働いています。真空成形はプラスチックのシートを熱で柔らかくし、真空状態の金型に密着させてトレーの形状にする技術です。真空成形課では、トレーの成形(プレス)から検査、包装までを行います。
私はその中で主に検査と包装を担当しています。手が空いたときはプレスの作業に入ることもあります。
測りで計量し、枚数を数えているところ。このあと外観検査を行い、包装、箱詰めへと進んでいく
―どんなときに仕事にやりがいを感じますか?
ヒラノ:基本的にこの仕事は楽しいです。もともと黙々と作業するのが好きなので、数をこなせばこなすほどやりがいを感じます。真空成形課に配属になる前は、お客様から注文の入った商品を倉庫でピッキングする作業もしていたのですが、それもすごく楽しかったですね。ずっとこの作業をしていたいと思ったくらいです(笑)。
―反対に、仕事で大変だと感じることはありますか?
ヒラノ:忙しい時期に、仕事量に対して人の数が足りなくなってしまったときは大変です。そういうときは、他の部署の方が応援に入ってくれるのですごく助けられています。基本的に残業はしていません。私生活とのバランスという意味でも無理なく働けていると思います。
安心して意見を言える職場環境
ーTSKはどんな会社ですか?
ヒラノ:会社が掲げている通り「とってもすてきな会社」だと思います。何でもチャレンジさせてくれるというか、やりたいことや興味のあることがあれば声を上げることで何かしらの反応をもらえます。上司に直接伝えることもできますし、チャレンジ制度(※)も利用できます。そんなふうに自分の意見や意思を安心して発言できる環境って、なかなかないんじゃないかなと思います。
私はフォークリフトの免許を取りたいという希望を伝えました。今は検査に必要なカゴを運搬できるのが課長ひとりだけで、不在のときに頼める人がいないんですね。それなら自分ができるようになろうと思って。今、計画を立ててもらっているところで、今後、取りに行く予定です。
※ 新たに挑戦したいこと(業務、プロジェクト、部署など)に対して、手を挙げ、その声を拾う仕組み。従業員の挑戦意欲と経営側の人財に関する意思決定をつなぐマッチングツールとして設けています。
―TSKが企業として大切にしている3つのValue(価値観)※は、仕事をする中で意識していますか?
※「利他の心」「昨日よりも今日、今日よりも明日」「試練はチャンス、ありがとう」
ヒラノ:3つとも心に留めて仕事するようにしています。会社全体として、当番制になっていなくても気づいた人が自らやる、というような「利他の心」は根付いていると感じます。
個人的には「試練はチャンス」という言葉は大切にしていますね。ピンチのときこそ、それをカバーできる方法を探そうとか、乗り越えるための発想ができるようになろうって。
―会社に変わってほしい、変えていきたいと思うところはありますか?
ヒラノ:部署間の壁をなくしたいです。生産部同士のつながりはありますが、他の部署の方たちとは直接会って言葉を交わす機会が少ないので。懇親会とか特別な集まりの時に話すことはありますが、日常の仕事場での関わりとはまた違うと思いますし。
ただ、違う部署の仕事を勉強しにいく制度はあったりするのでそれを利用したり、会社の敷地内にある花壇のお世話をする「花笑みガーデン」の活動に参加したりしています。そうした場で少しずつ交流の機会は生まれています。「何でもやってみたい」という好奇心旺盛な性格なので、いろいろなプロジェクトにこれからも参加したいですね。
仕事中の疑問や気づきをKAIZENに生かす
ーこれまで取り組んできた中で、特に思い入れのあるKAIZENはありますか?
ヒラノ:同僚と一緒に行った備品発注依頼のKAIZENです。これまでは、トイレットペーパーやハンドソープ、除菌スプレーなどの備品が残り少なくなった場合、発注担当の方に直接声をかけるというやり方をしていました。でも、その人が必ずそこにいるわけではないので、気づいてもすぐに伝えられなかったり、依頼が重複してしまうこともありました。
そこで、発注が必要な備品をQRコードから発注担当者に依頼できる仕組みを考えました。
具体的には、備品一覧とQRコード、使い方の説明をまとめたシートを、休憩所とトイレの2か所に掲示しました。QRコードを読み取り、発注してほしい備品を入力すると、発注依頼者に送信されるようになっています。発注依頼が済んだ備品には、「発注済」のマグネットを貼ることで、依頼が重複しないように工夫しました。
ーこのアイデアはどのようにして思いついたのですか?
ヒラノ:ペーパーレス化を進めている他社さんの工場見学に行った時にこれと似たような改善をされているのを見て、すごく魅了されたんです。どんな仕組みになっているのかはわからなかったので、やり方をあれこれ試行錯誤しながら完成させました。といっても、具体的な仕組みを実現してくれたのは同僚のナカイさんなのですが。
今は第二工場でしか使ってないのですが、すごくいいKAIZENだと思っているので、この仕組みは他の部署の方にもおすすめしたいです。
ーこうしたTSKのKAIZEN文化ついてどう思いますか?
ヒラノ:やっぱり常により良くしていくというか、アップデートしていけるような環境にあるのはすごくいいことだと思っています。
私は、仕事中に「この作業って無駄じゃないかな?」と疑問に思ったり、「この場所にあの道具があったら便利なのにな」と気づいたときに、KAIZENを考えるようにしています。他の部署のKAIZENを見に行く機会もあるので、いいなと思ったものは持ち帰って、職場だけでなく、自分の家でも使いやすいようにアレンジして取り入れることもあります。私は、家具のDIYが趣味なんです。一から作るというより、すでにある家具を好きなかたちに改造したり、使いやすいように工夫したりするのはすごく楽しいです。
100以上ある製品。すべての検査をこなしたい
―最後に、今後の目標を教えてください。
ヒラノ:真空成形の検査を完璧にこなせるようになりたいです。
今、扱っている製品は100以上あって、材質などによって検査方法も変わってきます。まだ検査したことのない製品も残っているので、基本的なポイントを頭に入れて、他の方に説明できるくらいの知識を身に着けたいです。
一緒に働く仲間から、紹介コメントをもらいました!
ナカイさん(KAIZEN推進課):ヒラノさんと以前同じ部署で作業をしていたナカイです。ヒラノさんにはピッキング作業を教えたり、他社の工場見学に行って自部署のKAIZENをしたりと短い期間ではありますが、とても楽しく充実した時間を共有できました。
その中でもヒラノさんは非常に前向きで、新しい仕事もすぐに習得できる優れた能力を持っているのが印象的でした。また、部署が変わっても彼女が「仕事ができる・覚えるのが早い」という声を聞くことが多いです。私自身もとても刺激を受け前向きな気持ちでいられました。
今後はヒラノさん自身が持つ素晴らしい資質と努力で周囲の人たちに良い影響を与え、活躍してくれるのを陰ながら応援しています。
マエダさん(生産部真空成形課 課長):真空成形課配属から半年が経ちました。検査工程を任せて以来、ヒラノさんの前向きな姿勢とチャレンジ精神を非常に頼もしく感じています。新しい環境にも慣れ、積極的に取り組む姿勢には本当に感心しています。
これからも引き続き、検査工程の品質向上に力を注いでもらいたいです。ヒラノさんの努力と情熱が、チーム全体の成長につながっています。お酒が大好きだと聞いているので、お仕事が一段落したら、ぜひ皆で一緒に飲みに行きましょう。リフレッシュする時間も大切にしてもらえたらと思います。
カドデさん(ヒューマンリソース部 部長):ヒラノさんのすてきだなと感じるところは、成長意欲の高さです。直接、お仕事で関わることは多くありませんが、目の前の仕事の質とスピードを上げたい、新しい能力を身に付けたいなど、前向きな姿勢がたくさん見られます。そういったご自身の価値観がTSKの社風と合っているんだなと感じました。「○○しなければならない」というより「○○したい!」という好奇心から熱量が湧いてきている感じで、ワクワクと楽しそうで、いつの間にか私も元気をもらえています。
多様性や女性活躍、ダイバーシティ&インクルージョンといった考えが広まっていく中で、ヒラノさんの活躍ぶりや働き方、考え方を社内外問わず、もっと多くの人たちに知ってもらいたいです。好奇心をフルに活用して成長課題を見つけ、試行錯誤しながらどんどん実行し、時には壁に当たりながらもそこから学び、前進し、成長し、また次の目標を設定してそこに向かっていく。ヒラノさんは自然とそのサイクルを自分で回すことができる人だと思います。ぜひ一緒に頑張って、TSKを盛り上げていきましょう。