加速する自動車の電子制御化の波 増え続ける車載用電子部品の物流コストを削減するポイントとは?
- 包装設計
目次
EV開発の加速によって電子制御化が進む自動車業界
自動車の歴史の中で、初期の頃はコンピューターによる制御を介さず、ほとんど電子部品を使用しない「機械式」と呼ばれる自動車が市場を占めていました。
その後、パワーウィンドウ・カーナビ・駐車アシストシステムといった操作を補助してより簡単にするシステムの開発・需要が増え、電子部品が多用される傾向にあります。さらには世界的なEV化の波や自動運転車の開発、自動車の高機能化といった点でも電子制御が必要な箇所が増えており、コネクタ・スイッチ・モーター・リレーなどの車載用接続部品を1台の自動車に搭載する点数が増加しています。
自動車のエレクトロニクス化で膨らむ電子制御ユニットの搭載
このようなEVへのシフトやエレクトロニクス化で、エンジンやモータ・ブレーキ・センサなどの各種装置を制御するためのコンピュータである、電子制御ユニット(ECU)の搭載数も増加しています。
電子制御によるクルマの性能向上を図る流れは今後もどんどん加速していきます。
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参照:ADASやEVなど、自動車の電子化を支える電子部品とは
https://www.tdk.com/ja/featured_stories/entry_050-Inductors-Electronic-Component-for-Automobiles.html
増加する電子部品数の物流コスト削減につながる部品トレイの活用方法
自動車の電子制御化で搭載点数が増加している電子部品を「まとめて」「効率よく」「安価」に組み立てラインまで輸送することが求められてきています。
昨今話題となっている物流の2024年問題にみられるように、物流業界の人手不足や労働時間の規制によって取り扱いできる輸送量の減少や輸送コストの上昇といった問題が差し迫っています。今後ますます厳しくなる物流環境に対策できずにいると、現在と同等の輸送条件での部品供給が困難になっていきます。
自動車部品輸送で活用事例が増えている真空成形トレイでは、工場間の輸送コスト削減や工程結合することによる生産工数削減などの物流改善と合わせた導入事例が増加傾向にあります。包装資材の改善を通して物流の2024年問題に対応し、物流最適化を進めてみませんか?
部品収納数を2倍にして輸送効率を向上させる包装設計
部品収納数10個 | |
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<見直し前> 自動車部品の通い内装材として、真空成形トレイを使用していました。部品入数が10個で輸送費が高額に。そこで、「輸送費削減」をコンセプトに設計見直しを進めました。 |
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部品収納数20個 | |
<ポイント>
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小型部品の出荷に安価な集合トレイとしての活用
発泡シートの積層トレイ・発泡シートの井桁仕切り・EPSトレイ・プラダン仕切りなど、部品出荷の際の包装形態は多種多様にあります。その中でも小型部品を取り扱う際は安価な素材の真空成形トレイがオススメです。 |
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真空成形トレイは部品を1点1点はめ込んで固定する形状となるため、隣の部品同士が輸送中に接触して破損するトラブルを回避できるメリットもあります。また、マスの形状も融通が利くため井桁仕切りといった包装形態に比べて積載効率も良くなり、物流コスト削減のメリットがあります。 |
まとめ|電子部品用トレイなら改善実績が豊富なTSKまでご相談を
電子部品の供給増加に対し、物流問題に対応できる真空成形トレイをご紹介してきました。
多種多様な電子部品に対し、多品種少量生産から大量生産まで対応しており、車載用電子部品の出荷形態や物流コストにお悩みの方はぜひ検討しておきたい包装資材です。
TSKでは、真空成形の設計から試作・開発までを一貫して提案サポート致しますので、ぜひお気軽にご相談ください。