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ジャーナル

今の実力より少し背伸びをしてみる。 「うまくいく」と自信を持てる設計を

プロフィール
イシダさん|営業技術部技術グループ 2017年新卒入社

金属加工を学び、設計者の道へ

―TSKに入社を決めた理由を教えてください。

イシダ:工学系の高校で金属加工などを学んでいました。就職先としても、そうしたメーカーで工場のラインに入るような仕事になるのかなと思いつつ、それに対する迷いもありました。そんな時、高校が開催した合同会社説明会に参加していたのがTSK。ブースに足を運び話を聞いた時に、物流分野の仕事も選択肢としてあるのだということを初めて知りました。技術部で設計者の募集をしているということだったので、ぜひやってみたいと思い、入社を決めました。

―入社後、ギャップを感じたことはありましたか?

イシダ:特にないですね。入社前に面接や会社見学などで社員の方と接する機会がありましたが、明るく優しい人が多い印象で、その感覚は入社してからも変わっていません。
仕事に関しては、実をいうと、入社前に何か具体的なイメージを持っていたわけではありませんでした。僕は高校で3Dソフトを使って立体物をつくる手法を学んでいたのですが、TSKが扱っているものはそれとはまったく形状の異なるものだったので、すべて一から勉強する必要がありました。わからないことや迷ったときには先輩に質問して教えてもらいながら、「早く一人前になりたい」という思いでガムシャラに働いていましたね。ほぼすべての業務をひとりでこなせるようになったのは、入社して3年目くらいのときです。

毎回、頭を悩ませる設計の仕事。大変だからこそやりがいがある

―現在の仕事内容を教えてください。

イシダ:お客様の製品を安全に運ぶための包装材の設計を行っています。製品を傷つけずに安全に運ぶための形状はもちろんのこと、効率的に運ぶための入れ方を提案し、それを実現できる形状を考えることもあります。
具体的にはまず、お客様からどんな包装材が必要なのかをヒアリングし、その条件を満たすような仕様を3D CAD(空間設計ソフト)を使って設計しています。包装材に使用する素材もさまざまで、製品に合わせて最適なものを選んでいます。

―どんなときに仕事にやりがいを感じますか?

イシダ:営業に同行してお客様のところに行った時に、自分が設計した包装材が使われていたりすると、やはり達成感がありますね。実際に使ったお客様から「すごくいいよ」といった言葉をかけていただいた時は、本当に嬉しかったです。

―反対に、仕事で大変だと感じることはありますか?

イシダ:包装材の設計は、お客様の製品ごとに毎回、形状が違うので頭を悩ませることが多いんです。過去に似たような事例があっても、それがぴったり当てはまるケースはほとんどありません。それがやりがいでもあるし、大変なところでもあります。お客様からの要望はひとつではないので、それらをすべて網羅できる形状を頭の中にイメージできるかどうかが勝負ですね。設計ソフトがアイデアを出してくれるわけではありませんから。

―これまでで、特に思い入れのある仕事はありますか?

イシダ:TSKでは包装材だけでなく、パイプを組み立てて台車や作業台などを作る「パイプシステム」の仕事もしています。設計から製作まで対応しているのですが、ある部分を押したら特定の箇所が動くといった、忍者屋敷にあるようなからくりの仕掛けを組み込んだものを設計した時は苦労しました。お客様からの複雑な提示条件を満たすためにとった方法でしたが、そのからくりを一から考えるのにとても時間がかかって。初回の試作でうまく動かず、また最初から考え直す……ということを何度も繰り返しました。
大丈夫だろうかと不安でしたが、それでも作業は進めなくてはいけないし、確証はなくても「うまくいく」と自信を持てるような仕様に設計しようという気持ちで作業を続けました。その案件は1年半ほどかかってようやく納品したのですが、大変だった分、とても思い入れのある仕事になりましたね。

「停滞」しないよう、常に変化を続けたい

―TSKの社風や特徴的だと思うことを教えてください。

イシダ:社員が自分で考えて行動することを尊重している、というのは感じます。与えられた仕事に対して、期限内であればいつ着手していつ終わらせてもいいというように、自分でスケジュールを組んでやりたいようにできるのは、率直に働きやすいなと思います。

―TSKが企業として大切にしている3つのValue(価値観)※は、仕事をする中で意識していますか?

※「利他の心」「昨日よりも今日、今日よりも明日」「試練はチャンス、ありがとう」

イシダ:これは最近、自覚したことなのですが、僕は停滞することが嫌なんですよね。同じ作業を淡々と繰り返すのが性に合わないというか、何か新しいことをしたいとか、常に変化していたいみたいな気持ちがあるんです。そういう意味で、「昨日よりも今日、今日よりも明日」というValueに込められている、日々成長していこうとする姿勢は大事にしていますね。そのために、今の自分の実力よりちょっと背伸びをして、頭をひねらないと達成できないような案件にチャレンジしていきたいと思っています。

―TSKの企業文化であるKAIZENに対してはどのように向き合っていますか?

イシダ:自分のことを振り返ってみると、目の前にあるものごとをより良くしたい(=KAIZEN)という気持ちは割と強いほうだと思います。そもそも設計の仕事自体、お客様の現状の運搬の仕様を改善することで安全性を高めたり、入れ方を効率化してコストダウンできるような、より良い包装材の形を考える……という意味で、KAIZENの仕事といえるのかもしれません。
何か特別なこととしてKAIZENに取り組んでいるというよりは、日々、仕事をする中で自然と効率的なやり方を考えているような感じですね。それは僕だけじゃなく、TSK社員の多くが基本にしていることのような気がします。

できることを増やすことが、成長するということ

―最後に、今後の目標を教えてください。

イシダ:できることをどんどん増やしていきたいです。それが成長するということだと思うので。
今できることをただそのまま続けても、それは僕が嫌っている「停滞」という状態になってしまう。常にいろいろなスキルを吸収して、新しいことにチャレンジし続けたいし、それができる環境にこれからも身を置いていたいなと思います。

一緒に働く仲間から、紹介コメントをもらいました!

カワバタさん(生産部 設備保全課 課長):ここ2年ほどで大きく成長したなと感じさせたイシダさん。様々な場面でコミュニケーションを図った中で、「独学で勉強してるんですよ」「案件の相談させてください」と前向きに取り組む姿が結果につながっているのだと思います。これからもその信念を貫き今以上の成長を期待します。

フジキさん(営業技術部 技術グループ 担当部長):イシダさんが入社されたとき、「技術者としてやっていけるのか?」という不安がよぎったことをよく覚えています。自分も機械系の学部で金属加工を学んでいたので、その点では意気投合したのですが、技術者として必要な「こだわり」や「(いい意味での)頑固さ」を持っているのかどうかがわからなかったのです(私との世代の違いや、入社時の若さのせいもあったのかもしれません)。

ですが、その不安はすぐに払拭されました。イシダさんは持ち前の明るさと人当たりの良さを活かして顧客の要望をしっかりと聞き出しつつ、信念を持った設計で顧客に提案している姿を見ることができたからです。

この夏からは、TSKの技術者としては初めて、富山の本社以外での勤務に挑戦してくれます。これまで培った設計力、提案力を遺憾なく発揮し、より顧客に寄り添う心を持った技術者としてのパイオニアになってくれることを期待しております。

セキグチさん(営業技術部 関東営業所 所長):イシダさんはとても意欲的に仕事に取り組んでくれています。難しい設計の場合も、営業とよくコミュニケーションを取りながらベストな提案ができるように全力で取り組んでくれるので頼もしいです。

今度は住み慣れた富山を離れて関東に異動になりますが、営業と一緒にお客様のところへ同行してもらえるので心強いです。イシダさんは愛されキャラなので、関東営業所のメンバーともすぐに仲良くなれましたし、お酒を飲まなくても最後までつき合ってくれるとても優しいさわやかな青年です。

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