自動車部品通い箱用内装材の共通化
2021/04/05
改善前
下記4点が主な設計条件であり、中でも14種類の製品を共通の仕切材で対応するということが最大のポイントであった。
・それぞれ大きさ、形状の異なる14種類のアルミパーツを、お客様指定のプラスチックコンテナに入れられること。
・製品同士が接触しないこと。
・製品に油が付いているので、耐油性があること。
・繰り返しの仕様に耐えられること。
1種類の仕切材を様々な製品に繰り返し使用することで、梱包材購入費を削減したいというのがお客様のニーズであった。
改善後
14種類全ての製品を共通の仕切材で対応するのはかなりの難題であったが、自由にマス目を変更出来る可変構造の仕切材を考案し、マス目のピッチを9.6mmと極力小さくすることにより、 14種類の製品を共通の仕切材で対応することが出来た。
また、油に強く耐久性に優れている素材として、低発泡ポリエチレンシート(三井化学ファブロ製 パロニアスーパーHD)を使用した。 未使用時は折りたたんで保管可能なため、保管スペースも削減できる。
仕切材の共通化によるコスト効果
<14製品全て個別設計の仕切の場合>
→仕切材¥3,900(セット)×14製品×35箱+プレス型代¥200,000×14種類=¥4,711,000
<今回の共通仕切>
→仕切材¥3,900(セット)×14製品×35箱+プレス型代¥200,000×1種類=¥2,111,000
【梱包材購入費の削減】
上記より、13製品分の仕切材のプレス型代削減による費用効果は¥-2,600,000となった。
※2011年グッドパッケージコンテストにて受賞