取り組み
モノづくりの現場に新たな気づきをもたらす「ファクトリースタディツアー」

モノづくりの現場に新たな気づきをもたらす「ファクトリースタディツアー」

TSKでは、モノづくり企業向けの体験型プログラム「ファクトリースタディツアー(FST)」を開催しています。この記事では、プログラムの内容やその背景、そしてツアーで大切にしているポイントをご紹介します。

ファクトリースタディツアーとは?

ファクトリースタディツアー(FST)は、工場見学とワークショップを通じて新たな発見や学びを提供する、モノづくり企業向けの体験型プログラムです。

(1)工場見学

モノづくりの現場で実践しているKAIZEN(改善)の手法や具体例を現場担当者が紹介し、実物を見たり触ったりしながらリアルに体感できます。

工場見学

見学中に気づいたことを次の4つのポイントから書き留めることで、見学内容をより”自分ごと化”していきます。

  • よかった点
  • 自社との違い(社風や仕組み)
  • もし自分が社員だったらこうする(提案)
  • 自社に持ち帰りたいアイデア

(2)ワークショップ

見学後に、書き留めた内容をもとにグループワークを行います。参加者同士で気づきを共有し、フィードバックを交わすことで、改善のアイデアや取り組み方の解像度を上げ、学びを深めます。最後に、「私の取り組み宣言」として明日から取り組む、まず一歩踏み出すことを決め、実践へとつなげていきます。

ワークショップ

ファクトリースタディツアーを始めた背景

TSKは2022年に、「KAIZENカンパニー」として新たな一歩を踏み出し、工場をショールーム化して改善事例を紹介する工場見学を始めました。

その中で、特にお客様から関心を持っていただいたのは、TSKが20年以上にわたって年間2,500件におよぶ改善活動を継続している点です。

「なぜこれほどまでにKAIZENが、社内文化として深く根付いているのか?」

そんな質問をたくさんいただきました。そこから見えてきたのは、多くのモノづくり企業が改善の必要性を感じながらも、その実践や継続の難しさに直面している現状です。

また、工場見学を通じて、TSK内部でも変化が生まれました。お客様のフィードバックやお褒めの言葉によって社員のモチベーションが高まり、毎月の改善活動の質と量が向上したのです。現場社員が自らの言葉で説明することで、KAIZENへの理解と愛着も一層深まりました。

工場見学

こうした成果を踏まえ、単なる工場見学にとどまらず、TSKとお客様が共に学び合う場として、ワークショップを取り入れた「ファクトリースタディツアー」を開始しました。ツアーでは、モノづくり企業のみなさまに、TSKのKAIZEN文化や現場で働く社員の姿を知ってもらい、共感の輪を広げること。その共感を通じて、新たな課題発見や変革のきっかけを生み出すことを目指しています。

大切にしている4つのステップ

ファクトリースタディツアーでは、次の4つのステップを大切にしています。

発見する

モノづくり企業のお客様からよく聞かれるのは、「現場社員は外に出る機会が少なく、自分たちの課題に気づきにくい」といった悩み。ファクトリースタディツアーは、TSKの改善事例に触れてもらうことで、「この方法は自分たちの現場でも使えそう」「いつもやっているあの作業には改善の余地があったな」など、まずは改善の種を「発見」するところから始まります。

発散する

次に大切なのが、工場見学中に浮かんだ感想や考えを、ワークショップで自由に「発散(アウトプット)」すること。「もっとこうしたほうがいいんじゃないか」「自分たちの現場で活かすにはこんな工夫が必要だな」など、些細な気づきでも言葉にして共有することで、思いがけない視点やフィードバックが得られ、アイデアがブラッシュアップされます。

収束する

自由に発散したアイデアは「収束」させ、具体的な行動へとつなげることが重要です。ワークショップの最後に、行動目標をひとつ設定して「自分の取り組み宣言」を行うことで、アイデアを実践に結びつけていきます。宣言することで周囲からの理解も得やすくなり、前向きな変革への一歩を踏み出しやすくします。

継続する

改善活動は「継続」しなければ効果を長続きさせることは難しくなります。TSKではツアー終了後も振り返り会や勉強会、交流会などを定期的に開催し、お客様との関わりを持ち続けることを大切にしています。こうした場で実践したことを振り返り、現場で直面した課題を共有し合うことで、改善活動を持続可能なものにし、実際の業務にしっかりと定着させることを目指します。

参加いただいたお客様からの声

  • 工場の製品などの見学ではなく改善に焦点を当てた内容が新鮮でした。
  • パイプで作った備品棚やオリジナルゴミ箱、端材専用台車など、どれも現場ならではの視点で実装されていて勉強になりました。
  • 廃材などあるもので工夫して改善へとつなげていることに親近感がわきました。
  • 改善活動が会社の利益だけでなく、身体への負荷軽減などにもつながると実感しました。
  • 改善を紹介する現場の社員のみなさんが生き生きしていて、改善に対しポジティブな姿勢を持っていることが伝わってきました。説明もとてもわかりやすかったです。
  • 見学をしてすごくやる気をもらいました。
  • どうやったらみんなが楽しく生き生き働けるのか。自分の職場に置き換えて小さなことから始めてみたいと思います。

ファクトリースタディツアーは、次のような課題感をお持ちの方に最適です。

  • 工場見学を通して新たな学びを得たい
  • 管理職として現場に新しい気づきや刺激を与えたい
  • ほかのモノづくり企業との交流や情報交換を深めたい

モノづくりの現場を共に学び、成長する仲間として、みなさまのご参加を心よりお待ちしております。詳細についてはお気軽にお問い合わせください!

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共に汗をかき解決に向けて伴走します。
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