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変わり続ける事業の中で、変わらない私たちの価値観。TSKの根底を支える3つのValue(バリュー)とは。

TSKでは、私たちが大切にする価値観として3つのValue(バリュー)を掲げています。

「利他の心」

「昨日よりも今日、今日よりも明日」

「試練はチャンス、ありがとう」

これらはいずれも、物流業界で創業以来85年という年月をかけて変化を続けてきたTSKを根底の部分で支えている精神です。

3つのバリューはどのようして生まれ、そこにはどのような意味が込められているのか。バリューの生みの親である高木悦郎会長の想いをお伝えすると共に、社員の受け止め方、そして、お客様との向き合い方にどのように結びついているのかについてもご紹介します。

3つのバリューの定義と込められた想い

TSKが大切にする価値観として、3つのバリューを明文化したのは2016年のことです。しかし、これらはいずれも悦郎会長がTSKに入社以来、会社を支える経営哲学として大切に育ててきたものだったといいます。
まずは、3つのバリューの定義と共に、そこに込めた想いについて悦郎会長に聞きました。

利他の心

他が良くなるように考え、発言し、行動し、反省する。

商売の基本であり、成功のための黄金律である。個人が成長し、幸せになる1番の近道。また、利他の心で動くチームは柔軟かつ最強となる。

悦郎会長:「『利他の心』とは、『誰かのお役に立つこと』とも言い換えられると思います。誰かのお役に立つことに感じる喜びは、自らの成長を喜ぶことと同じです。同僚の仕事がやりやすくなるように工夫する、部下の成長をサポートする、お客様の要望と真摯に向き合う、さらには社会や地球環境がより良くなるように考える……そのようにして利他の対象範囲を少しずつ広げながら人は成長していくし、それがひいては、会社の成長にもつながっていくのだと思います。

これからの時代は、社会課題を解決していく企業でなければ生き残ってはいけないでしょう。自分の会社だけが良ければそれでいいという考えは通用しません。TSKは、『KAIZENで居心地のいい地球・社会環境を』をビジョンに掲げています。大それたことを言っているのかもしれませんが、それこそが『利他の心』によって最終的に目指すところです」

昨日よりも今日、今日よりも明日

どんな小さなことでもやり続けると大きな力になる。

TSKのKAIZEN※がこれを証明している。愚直であることは最高の誉め言葉。これに利他の心が加わると、「愚公 山を移す」の奇跡がおきる。

悦郎会長:「毎日、少しずつ改善を重ね、1%でも昨日よりも良くなるように生きる。仮に毎日1%ずつ成長したとすると、1年間で37倍(1.01の365乗)もの自分になれるわけです。目の前のものごとに対して地道に努力し、愚直に継続する姿勢に勝るものはない、というメッセージをこのバリューには込めています」

※TSKでは、「自分たちの働く環境を自分たちの手でより良くする活動」として、2004年から毎月1人4件の社内改善報告を行っています。「KAIZEN」について詳しくは、以下の記事でご紹介しています。

「現場をもっと自由に面白くする活動。「KAIZEN」とは?」
「TSKの会長&社長にインタビュー ~「KAIZEN」が生まれた背景と取り組みへの想い~」

試練はチャンス、ありがとう

試練は成長のための神様からの贈り物。

しっかり「ありがとう」という言葉で受け止める。そうすると必ず明るい未来が来る。

悦郎会長:「人間がどんな時に成長できるのかといえば、つらいことや大変なことをどうにか乗り越えようと努力するときではないでしょうか。

例えば、お客さまからクレームが来たとき、仕事で大きな失敗をしてしまったとき……『なぜ自分ばかりがこんな目に遭わなければならないんだろう』とひがんだり、他人を恨んだりするのではなく、それを成長のチャンスだと捉えて『(チャンスをくれて)ありがとう』と言葉にしてみる。不思議なことに、感謝を言葉にすることで運やツキもめぐってくるものです。

この3つのバリューは、『調和と発展』という宇宙の原理に沿ったものなので、これらを実践することは宇宙のエネルギーと同調することとなり、個人も組織も無理なく成長プロセスを歩むことができると考えています」

3つのバリューは社内にどのように広がっている?

こうした想いを悦郎会長は社員にどのように伝え、3つのバリューを会社の価値観として広げてきたのでしょうか。

悦郎会長:「社員に対しては、全社朝礼の時間に繰り返し伝え続けてきました。以前は、給料袋の中に手紙を同封し、そこに社員へのメッセージとして書き記していたこともあります。給料袋に入れたのは、ご家族にも読んでいただきたかったからです。

その一方、伝え方で難しいのは、長年、勤めている社員と新しく入ってきた社員とではどうしても受け止め方に温度差が生まれてしまうことでしょうか。現在は、亮太社長主導のもと、会社でのステップアップのための指標(人事制度の等級表)に3つのバリューが取り入れられています」

社員の受け止め方は?角出さんに聞きました

それでは実際、社員たちは、3つのバリューをどのように受け止め、日々の仕事と向き合っているのでしょうか。ここからは、営業技術部の角出哲也さんにお話を聞きました。

角出部長「私個人としては、判断や意思決定が必要な際の拠り所のようなものになっていますね。仕事をする中でふと力を抜いて、自分がやっていることは正しいのかな、間違っていないかなと考えたときに、立ち返る場所にあるのがこの3つのバリューです。

他の社員に関しても共感の声を聞くことが多いです。今、TSKはひとつの転換点を迎えていて、2030年を節目としたひとつのゴールに向けてスピードを上げて取り組んでいこうというタイミングです。そうしたスピード感に対する受け止め方などは、正直、人それぞれさまざまな視点があるなと感じるのですが、こと、3つのバリューに関しては、社員の受け止めが一致しているというか、同じ思いを持ってひとつになれているのではないかと感じています。

先ほど会長から、3つのバリューがステップアップの指標にもなっているというお話がありました。実はこの指標をつくるにあたって、社員全員に『どんな社員になりたいか』『どんな社員と一緒に働きたいか』という質問をしたんです。その意見を整理していくと、3つのバリューに分類できるということに気づき、結果的にバリューに基づいた等級表が出来上がったという経緯があります。そうしたことからも、みんなが同じ価値観を共有しているということを再確認できたように思います」

社員一人ひとりの声については、社員インタビューの中でも取り上げています。ぜひ、そちらもご覧ください。

3つのバリューの真価が問われる企画事業。お客様からの反応は?

TSKの事業の中でも、特に3つのバリューの真価が問われるのが、お客様にとって最適なモノの運び方を提案する「企画事業」です。この企画・提案力がTSKの最大の強みになっています。

企画事業では、お客様の商品の特性や物流の条件をもとに、最適なモノの運び方を実現するアイデアをご提案しています。その出発点にあるのが、お客様のお困りごとに寄り添う「利他の心」。そこからさらに、現状をより良くしていこうとするKAIZENのアプローチが「昨日よりも今日、今日よりも明日」であり、そこに待ち受けている難題をお客様と共に乗り越えていこうとする姿勢こそ、「試練はチャンス、ありがとう」です。

ここからは、そうした姿勢が実を結んだ実際の事例を2つご紹介します。

現場で働く女性たちの不便を解消したゴミ運搬の一工夫

1つ目は、ある建材メーカー様からご依頼いただいた、網戸の端材の処分方法に関する事例です。

角出部長:「そこでは、現場で働く女性たちが、ロール状に巻かれた網戸の網を引っ張って、切って、窓の枠にはめ込むという作業をしていました。切ったあとの端材をゴミ箱に入れていくのですが、ものすごくかさむのですぐにゴミ箱がいっぱいになってしまう。それを何度も何度もゴミの集積場に運ぶのが大変、ということでご依頼を受けました。

TSKとしてはまず、適切なゴミ箱のサイズを考えるところから始めて、キャスターをつけてカートのように押していけるような仕様に変更しました。さらに、ゴミ箱が深くて袋を持ち上げるのが大変そうでしたので、側面を開閉して取り出せるように工夫しました。

ささやかな改善ではありましたが、現場の女性たちがものすごく喜んでくれたのが印象に残っています。これはまさに『利他の心』と、KAIZENという点で『昨日よりも今日、今日よりも明日』を実現できた案件だったと思います」

「ベストパートナー賞」も受賞。オムロン株式会社様

2つ目は、太陽光発電用の変換器(パワーコンディショナー)で国内トップクラスの市場シェアを持つオムロン株式会社様の事例です。

角出部長:「当時(2012年)、パワーコンディショナーは生産量が1週間ごとに2倍、3倍になるような急成長市場で、生産体制を構築し続けるのも大変な状況にありました。パワーコンディショナーを輸送するための包装材は、機器が壊れないように随所に緩衝材が必要で、最後は手作業で貼り合わせていく必要もあり、機械で量産することができませんでした。とにかく納入を切らせてはいけないという大きなプレッシャーの中で、作業者が大量に、かつロスなく生産できる環境づくりからチェック体制までを短期間で一気に構築しました。まさに試練の連続で、『試練はチャンス、ありがとう』という気持ちがなければ、やり切れなかったと思います」

TSKは、3つのバリューを定めてから2年後(2018年)、オムロン株式会社の草津工場様より、第1回目の「ベストパートナー賞」に選んでいただきました。

悦郎会長:「オムロン様へのサプライヤー企業には、半導体や電子機器などを扱う世界的な企業が名を連ねる中で、包装資材メーカーを選んでいただいたということが何よりも嬉しかったですね。包装資材がなければ世の中のすべてのモノが動かなくなってしまう。そこを評価していただけたのは、営業を中心に3つのバリューを愚直に実践してきた成果だったと思っています」

時代に左右されない、TSKの根底にあり続けるもの

2022年から始まった高木亮太社長を中心とした新体制にも、3つのバリューは継承されました。時代の変化に合わせて思い切った事業変革を進める中でも、その根底に常にあり続けるのが、「利他の心」「昨日よりも今日、今日よりも明日」「試練はチャンス、ありがとう」の3つです。

悦郎会長:「“成長”や“改善”といった、日々の連続的な積み重ねからは、イノベーションは生まれないと指摘されることもあります。しかし、そもそも何かをより良くしていこうという姿勢のないところにイノベーションは生まれないはずです。物流効率を上げるためにはどうしたらいいのか、この部品はどうしたら運びやすくなるのか……そうしたことを愚直に考え続けている人に、ある時ふと、奇跡みたいにひらめきが降りてくるものだと思います。

そうした変革の土台にあるものという意味でも、3つのバリューが持つ価値はこれからも変わらないと思っています」

TSKでは3つのバリューを基本に、「KAIZENで居心地のいい地球・社会環境を」というビジョンの実現に向けて、今後も努力を重ねてまいります。

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