インタビュー
青年海外協力隊を経てTSKに入社。 「海外で働きたい」思い叶え、ベトナムで躍動

青年海外協力隊を経てTSKに入社。 「海外で働きたい」思い叶え、ベトナムで躍動

プロフィール
タナベさん|グローバル事業推進部 部長 2019年入社

海外に目が向き、世界が広がった学生時代

―学生時代はどのように過ごしていましたか?

体育教師になりたくて、大学は教育学部に進み、教員免許をとるために勉強しました。体育教師を目指したのは、中学時代の野球部の監督に憧れたからです。カリスマ性のある人で、肩で風を切って歩く感じとか、背筋の伸び方がカッコよかった。その人みたいな野球部の監督になりたいと思っていました。でも、結局その道には進みませんでした。

―それはなぜですか?

大学2年生の冬休みに友人からの誘いでオーストラリアに行く機会があって、その時にすごく刺激を受けたんです。英語は全然話せないのに、ドミトリーで同室になった初対面のカナダ人たちとノリと勢いでコミュニケーションをとるのがすごく楽しくて。英語が喋れたらもっと楽しいんだろうなと思って、バイトでお金を貯めて、4年生になる前にワーキングホリデーに行きました。帰国して復学した時には、野球に対する情熱を上回るくらい、海外に目が向くようになっていました。

―大学卒業後は、青年海外協力隊に参加したそうですね。

エチオピアのコルムという田舎町で地元の小学生に体育を教えました。正直、この時の経験は楽しさよりも苦労の方が多かったですね。町を歩いていると、外国人というだけで好奇の目を向けられたり、差別的な扱いを受けたりすることは珍しくありませんでした。学校でも先生が出勤しないなどトラブルが多くて、精神的に参ってしまい、最初の3か月で10キロ痩せました。思い通りにいかないことにいかに対処して、心の余裕をつくるかを意識させられた2年間でしたね。

―そんな経験をして、海外で過ごすことが嫌になりませんでしたか?

むしろ「これだけ大変な思いをしたんだから、どこに行ったってやっていけるだろう」くらいの感覚になっていました(笑)。

TSKベトナムで営業としてのキャリアをスタート

―就職先にTSKを選んだ理由を教えてください。

就職先は、「自由に働けること」と「海外で働けること」の2つを重視して探しました。そんな中で、リクルートサイトのおすすめとして、たまたま情報が送られてきたのがTSKでした。ベトナムにも拠点があるということだったので、最初は「いいじゃん」くらいの感覚で応募しました。実際に富山本社を訪問して、工場を案内してもらったり、面接で話をしたりして、会長や社員のみなさんのアットホームな空気感に惹かれていきました。自由で楽しそうだし、何より海外で働く営業人財としてベトナムにもすぐに行ける。フットワーク軽く働けそうなところが、ほかの会社と比べて魅力的に感じて入社を決めました。

―入社後の仕事の流れについて教えてください。

入社して一か月ほどは真空成形の工場で研修を受けました。試作機や導入されたばかりの三次元測定機を触らせてもらいながら、設計について学びました。その後、技術部門や営業部門の研修も受けて、いよいよベトナムへ……というところでコロナ禍が始まり、渡航できなくなったので、その間、感染防止のためのパーテーションの設計を自分でやってみたりしました。ベトナムに行く前に、自分で手を動かして試作や設計をする時間を集中的にとれたことは、結果的にその後の営業としてのキャリアの土台になったと思います。技術的な視点を持ってお客様と話をしたり、製造工程を意識した設計の提案にもつながっていきました。その後、無事に渡航制限が解除されたので、入社10ヶ月目でベトナムに渡りました。

―ベトナムではどのようなお仕事を?

基本的には営業をしています。着任当初は、駐在の日本人がいなかったこともあって、かなり現場が混乱していました。お客様を訪問すると何かしらトラブルが起こっているので、ひたすら謝罪するところからスタートしました。現状をヒアリングして状況を整理すると、試作のスケジュールが毎回遅れているとか、細かなところでお客様の信頼を損ないかねない事案が発生していたので、日本の現場に相談したり、サポートしてもらいながら、まずは現場が抱えるそうした問題を一つひとつ解決していきました。

―かなりハードなスタートでしたね。現在はどんな状況ですか?

ベトナムに来て5年目になりますが、今はそんな状況も落ち着いて、営業先周りにしっかりと時間を使えています。ベトナム工場があるハノイに加えて、新たに倉庫を設置したホーチミンのお客様まで営業対象を広げています。一日のスケジュールでいうと、朝5時に起きて、7時から仕事を始めて、午前中に約2社、午後に約1社を訪問して、4時頃には仕事が終わります。そこからはジムに行くなど自由に時間を使っています。

―ベトナムと日本はどれくらいのペースで行き来していますか?

今は月1回のペースで1週間ほど日本に戻り、戦略会議などに参加しています。2023年9月からはメキシコの拠点立ち上げにも関わっているので、日本を経由してメキシコまで出張に行くこともあります。メキシコでは、工場探しや営業活動、海外人財の採用などに携わっています。

120%の力を必要とする仕事に挑戦したい

―海外で働く面白さはどんなところにありますか?

ベトナムにいると、人と人との距離感の近さを感じることが多くて、それが面白さの一つですね。普段から意識的にコミュニケーションをとることで、現地スタッフも気持ちよく働いてくれます。会社として成果を上げることができているのは、そのスタッフたちのおかげです。それから、かなりスピーディーにものごとが進んでいくところもあって、営業に行った2週間後には量産が始まるといったことも珍しくありません。仕事がどんどん形になっていく達成感はありますね。

―営業の仕事は向いていると感じますか?

僕は飽き性なところがあるのですが、TSKの主力商材である包装材は、それぞれのお客様の製品に合わせて最適な包装材をつくる必要があり、製品ごとに提案内容が変わってくるので、常に変化があって飽きないです。あらかじめ設計されたものを指示通りに製造するのではなく、ゼロからモノづくりに関われるところがTSKの営業の面白さだと思います。自分のアイデアを図面に反映する余地があるし、関われる領域が広い分やりがいも大きくなる。ハノイ、ホーチミン、メキシコ、日本、ラオス、フィリピンまで、さまざまな場所を行き来しながら、新しいことに挑戦できる今の環境は自分に合っているなと感じています。

―そんなTSKの特徴を一言で表すとしたら何と表現できると思いますか?

「老舗ベンチャー」じゃないでしょうか。創業86年を迎えてもなお、守りの体勢に入ることなく、常に変わろうとする気概がある会社だと思います。年齢関係なくフラットに自分の考えを伝えることができるし、「失敗してもいいからやってみよう」という個人の挑戦を後押しする風土も自分にとっては魅力的です。

―最後に、今後の目標について教えてください。

まずはメキシコの新拠点を成功させたいですね。過去にもメキシコに進出した日本のトレイメーカーや商社はあったようですが、今のところうまくいった例は少ないようです。物価も人件費も高い難しい土地だからこそ、絶対に成功させたいと思っています。僕は負けず嫌いだし、ものごとが無難に進んでいくと、エネルギーを持て余して仕事に面白味を感じなくなるタイプです。100%の力では満足できないので、自分に負荷をかけて120%の力を発揮できるような仕事にあえて挑戦していきたいです。

一緒に働く仲間から、紹介コメントをもらいました!

カメヤマさん(営業):タナベさんは営業の後輩です。バイタリティに溢れ、パワフルに働く姿にいつも感心しています。まだ経験が浅い頃から、新規案件の獲得に向けて技術や現場の仲間とコミュニケーションをとり、サンプル作成やわかりやすい提案書の作成に取り組んでいました。見事に受注した際、「お客様が喜んでくれたのがとても嬉しかったし、自分も楽しかった」と話す姿を見て、「彼ならどこでもやっていける」と確信しました。TSKがグローバル企業として成長できるよう、一緒に頑張りましょう。そして、日本に戻った際はまたみんなで、ぶりしゃぶや寿司、新米おにぎり…富山の美味しいものを食べましょう!

オノデラさん(技術):タナベさんにはベトナム研修でお世話になりました。優しさと厳しさをバランスよく持ち合わせており、仕事への向き合い方やお客様との関わり方など、勉強になることばかりでした。チャレンジ精神旺盛で、まるで“開拓者”のような方です。コーヒーがお好きなようで、美味しいお店を教えてもらったこともありました。ベトナム研修を通じて、自分の仕事への意識や設計者としての姿勢が大きく変わったのは、タナベさんの存在があったからこそだと思います。いつか「成長したな」と認めてもらえるよう、今後も精進していきます!

アインさん(ベトナム営業):タナベさんは僕の上司です。髪が長くて、特に結んでいる姿が個性的です。入社したばかりの頃はミスをしてよく叱られましたが、フレンドリーな性格で、相談すると気さくに応じてくださり、わからないことは丁寧に教えてくれます。タナベさんのおかげで、設計の方法を学び、新しいアイデアを考える力もつきました。一人でベトナムの営業所の全てのことができるように僕も頑張ります。

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