
technology 解決できる課題
「ズレない・傷つかない」部品トレイが製品品質と信頼を守る。 設計から始める安定保持のススメ
工場間輸送や工程間搬送において真空成形トレイは部品を正確に保持し、破損や混載を防ぐための重要な役割を果たします。
しかし実際の現場では、下記のようなトラブルが起こることも珍しくありません。
- 図面上は問題ないように見えたが、実際にトレイに入れてみると収まりが悪い
- 製造工場から届いた荷物を開けたら製品が破損していた
これらの多くはトレイ設計時の収まり具合に原因があります。「単純に形状が近いから」「サイズ的に入りそうだから」という基準だけで形状を決めてしまうと、製品に対してトレイのポケットが広すぎたり、反対に入り込みすぎて取り出しにくくなったりすることがあります。結果としてズレ・干渉・破損が生じます。
実物と使い方にもとづいた最適設計がカギ
まずお客様から現物サンプルや製品図面をお預かりし、運用方法を丁寧にヒアリングした上で「使いやすく・ズレない・ワークが傷つかない」設計を行っています。
また、製品同士が接触しないように間仕切りや高さのバランスも工夫し、輸送中の振動による跳ねや傾きも加味していきます。
- ワークの許容公差(寸法のばらつき)
- 積載時の向きや輸送方法
- 作業現場での取り出し方・作業性
製品の「遊び」が起こすトラブルとは?
特に注意が必要なのが「少しだけ余裕がある」場合です。見た目は収まっていても製品がトレイの中で微妙に動くことがあります。
①輸送中に隣のワークと接触して擦れ傷がつく
②方向が傾いて取り出し工程でミスが出る
…といったトラブルにつながります。
3Dを用いた真空成形トレイの部分試作とワークの現物合わせを使って、実装イメージに近い形での検証が可能です。
「ここだけは」設計前に確認したいチェックリストをご用意しました。
トレイと部品のクリアランスや破損に関するお悩みをお持ちの方のために、「製品ズレ・破損を防ぐ設計チェックリスト」を無料で公開しています。
