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technology 解決できる課題

高温・湿度に強い輸送品質を。トレイ×輻射熱防止シートで実現する変形しない輸出包装

耐熱トレイだけでは守りきれない輸送リスク

耐熱を考慮した真空成形トレイを採用しても、海上輸送ではコンテナ内部の温度・湿度・輻射熱といった多様な要因が重なり、思わぬ変形や結露トラブルが発生することがあります。実際に、赤道を通過する航路ではコンテナ内部が70℃近くまで上昇し、外板からの輻射熱がトレイ表面に直接影響するケースも確認されています。
輸送環境そのものを整えることが安定した品質維持のカギになります。

高温環境下で発生する複合トラブル

トラブル要因 主な影響 発生例
高温・輻射熱 トレイの反り・変形 形状が保てず、部品が浮く
湿度・結露 パッケージ内部の水滴付着 表面シミや錆発生
長期輸送 振動と荷重によるへたり スタック強度の低下
温度変化 材料の膨張収縮 トレイの積み重ねがずれる

これらのトラブルを単一の対策(材質変更や肉厚化など)で完全に防ぐことは難しいのが現実です。
そのため、近年では輸送環境+包装資材の両面対策が重要視されています。

真空成形トレイ×輻射熱防止シートによる輸送安定化

高温環境での輸送品質を確保するには、トレイ単体の耐熱性向上と、コンテナ内環境の改善をセットで行うことが効果的です。

高温輸送に耐える「耐熱設計トレイ」

  • PP・PCなど耐熱グレード樹脂の採用
  • リブ構造・肉厚調整による剛性強化
  • 高温高湿試験での性能確認

TSKでは、輸出温度条件に合わせた材質選定や成形条件を最適化。
高温・高湿環境でも変形しにくいトレイ設計を行っています。

コンテナ内部を守る「輻射熱防止シート」

  • 海上コンテナの輻射熱を遮断し、内部の温度上昇を抑制
  • 温度変化を緩やかにし、結露や温度ムラを抑制して製品を安定輸送

輻射熱防止シートを使用すれば、直射日光による輻射熱を反射・遮熱し、コンテナ内温度を最大15℃程度低減する効果が得られます。コンテナ内部の部品や包装材が受ける熱のリスクを大幅に軽減できます。

高温+湿度のリスクを一括対策

耐熱トレイと輻射熱防止シートを組み合わせることで、海上コンテナ内の温度上昇と物理的変形の両方を防ぐことができます。結果として物流全体の最適化につながります。

対策項目 耐熱トレイ 輻射熱防止シート 効果
熱変形防止 高温環境での形状維持
輻射熱対策 コンテナ内部温度の安定化
結露防止 湿度・温度ムラを抑制
スタック強度維持 輸送中のへたり防止
品質安定 総合的なトラブル防止
  • 部品精度の維持
  • 梱包の再利用率向上
  • 海外拠点での受入れ工数削減

輸送環境まで踏み込んだ包装提案が、品質を守る

輸出包装の品質は、製品が届くまでの環境設計も1つの要素となります。
耐熱性トレイと輻射熱防止シートを組み合わせた複合対策は、これからのグローバル輸送で求められる新しい標準です。

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