works 実績
【株式会社コージン様】インサート成形品と真空成形トレイの相性
- 101~300人
- コスト低減
- 医療
- 半導体
- 小ロット
- 提案
- 機械
- 高品質
【インタビュー】
株式会社コージン 技術部 生産技術課課長 稲場 様
株式会社コージン 営業部 営業課 本田 様
1.インサート成形品と真空成形トレイは相性が良さそう?
質問:御社の事業内容と製品と製品の特長教えてください。
本田さん:コージンでは、プラスチックインサート成形を行っております。
インサート成形とは樹脂単体の成形ではなく、金具、ナット、リング等を入れて樹脂と一体成形を行っておりますインサート成形した製品は主に車載向け、産業機器向けで使われている部品になります。
稲場さん:具体的にはブレーキシステム部品、パワーウインドー、HEV/EV向けインバータ部分になります。現在、新規で頂いている案件はHEV/EV向け部品が主で需要が伸びる事が見込まれます。
本田さん:比較的大型サイズのインサート成形が可能です。また製品は樹脂と部品の複合成形の為、かなり細いピンなどが出ており、少しの衝撃で折れやまがりが発生する壊れやすい製品です。
モノつくり工程からお客様へ届けるまでかなり神経を使って輸送する製品になります。
質問:御社の中で真空成形はどのような場面で使われていますか?
本田さん:多くはお客様へ製品出荷する際の出荷用トレイとして使っています。
稲場さん:また社内搬送用でも製品同士の接触させない為に工程搬送トレイとして使っています。
質問:真空成形を選定している理由はなんですか?
本田さん:様々な観点から採用をしていますが、コスト面ではお客様との通いで使っているトレイもあるので壊れにくいという事があります。また、機能面ではプラダンや段ボールの仕切と違い、製品形状にあわせたポケット作成でき製品を保持できるので製品の破損防止にもなっています。
稲場さん:やっぱり製品の形にあったポケットが作成できる事が一番大きいかな。製品は複雑かつ突起等の弱い部分がある形状が多いので、プラダンや段ボール仕切よりは真空成形トレイがマッチすると思います。
※稲葉様(写真左)と本田様(写真中央)と質問者(写真右)
2.耐摩耗トレイで課題解決!!
質問:出荷用トレイでの課題はありますか?
稲場さん:インサート成形品と真空成形トレイの接触で発生する“粉”のコンタミが課題になっていました。
これは以前までお願いしていたメーカーのトレイでは多少の揺れによる接触でも“粉”が発生しクレームになっているケースもありました。
質問:どのような方法で解決されましたか?
稲場さん:TSKさんからトレイ材質を耐摩耗性PPのご提案を頂き輸送トライを行ったら良い結果がでました。
それ以外でもトレイ形状提案も頂き、製品の弱い部分はしっかりと逃げ、受け部分のクリアランスの調整や上からの押さえで製品の動き抑制する形状に変更の提案も頂き非常に助かりました。
その結果“粉”の発生を防ぐことができています。今では新規で製作する真空成形トレイ材質は耐摩耗性PPを採用しています。
3.TSKを選んで頂いている理由は?
質問:TSKとはどのような出会いだったのですか?
稲場さん:真空成形メーカーさん複数社と取引がありましたが、新規案件が立て込んだ時期にお声掛けました。その際レスポンス良くスピード対応頂き大変助かった印象があります。
質問:TSKの使い勝手はいかがでした?
稲場さん:まずは試作のスピードが速いその中で小ロット対応も50枚とかで対応頂ける事。量産の金型起工から製品までにリードタイムが短い。先日も特急で対応して頂きました。
本田さん:コージンの製品を理解して頂いているので、物と箱だけ渡してざっくりイメージで打合せを行い、その後トレイのイメージや入数をスピード対応で提案頂けているので初期の製品企画の際に大変助かっています。
4.今後の展望
稲場さん:冒頭でもお話したように、EV化が進む事で新規案件が増えていくことが予想されます。その中で真空成形トレイは、製品形状にあったトレイ製作が出来る事やクリーンな素材としてメリットがある為、積極的に真空成形を採用していきたいと思っています。
5.最後に
稲場様、本田様、この度はお忙しい中、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。
これからも末長くお付き合いをさせて頂けますよう何卒、宜しくお願い致します。